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1950年回顧
朝鮮戦争、追放解除とレッドパージ、特需景気を足がかりに、廃虚の戦後から繁栄の戦後へ急転換が始まる昭和25年の主なニュースを回顧する。
「ソ連代表総退場」(1月4日・対日理事会)
明治生命ビルの対日理事会々場とシーボルト議長。「ソ連抑留日本人捕虜の引き揚げ勧告」を議題とすることに反対し、退場するデレビヤンコ中将らソ連代表。
「米軍首脳部訪日」(1月31日・羽田空港)
夜の空港でマッカーサー元帥の出迎えを受けるブラッドレー統合参謀本部議長。バンデンバーグ空軍参謀総長、シャーマン海軍作戦部長、コリンズ陸軍参謀総長。
「李承晩大統領訪日」(2月16日・羽田)
マッカーサー元帥の出迎えを受けタラップを降りる李承晩大統領。
「朝鮮戦争始まる」(6月25日)
朝鮮半島地図。仁川上陸作戦を指揮するマ元師(9月15日)。京城市街に突入する戦車。中共軍の参戦により大同江を渡って南に避難する人々(№258)。
「地方税衆院通過」(4月20日衆議院本会議)
第7回国会衆議院本会議で野党退場のまま起立採決をとり、地方税法案可決を宣する議長。
「参議院選挙新分野きまる」(6月4日)
朝日新聞社前の速報板をみる人々。
「第8国会終る」(7月31日・参議院)
地方税法案の可決成立を喜び緑風会と国民民主党控室で頭を下げる吉田首相。
「共産党幹部に追放令」(6月6日・共産党本部)
6月6日の共産党本部前。地下潜行前に撮影された徳田書記長の記者会見。6月7日縁側に腰かけインタビューに答える野坂参三氏。6月26日発行停止処分を受けたアカハタ印刷局。
「レッドパージ反対学生集会」(9月・10月東京)
9月29日早大構内のデモ、10月5日東大内の都学連集会。
「春日正一氏逮捕」(10月7日・名古屋)
連行される共産党9幹部の1人春田正一氏の車中の顔。
「三鷹事件判決」(8月11日・東京地裁)
鈴木忠吾裁判長の判決、10人の被告と竹内景助被告のアップ。
「松川事件判決」(12月6日・福島地裁)
手をあげ発言を求める被告たち。耳うちする長尾裁判長と有路判事。被告欠席のまま判決文を読む裁判長。
「警察予備隊発足」(8月10日ポツダム政令)
制服で整列した第1回入隊者(8月23日)。
「重光元外相仮出所」(11月21日)
巣鴨拘置所の門を出る重光葵氏。
「追放解除一万余名」(10月13日)
人々に囲まれビールで乾杯する地崎宇三郎氏。コップ酒を飲む平野力三氏。新聞を読む藤山愛一郎氏。
「一家十人心中」(2月26日東京・三河島)
一家心中の中小企業常務関川直氏宅と一家の記念写真。残された幼児2人。
「池田蔵相の放言」(3月1日・国会)
国会の廊下で日映のマイクに語る池田蔵相(音声)。「過渡期には(心中が)起ることがありうる」。
「1950年メーデー」(5月1日皇居前)
中央メーデー会場ステージのスローガンと皇居前広場を埋めつくした参加者。
「日立争議工場閉鎖」(6月30日~7月20日)
無人となった日立水戸工場内部。
「ジェーン台風関西を襲う」(9月3日・大阪)
立往生する市電。浸水した大阪市西部。9月12日浸水したままの大阪市西部とボートで行く人。
「熱海の大火」(4月13日)
暗夜をこがす火災。繁華街の火災。燃える熱海の温泉街パーン。
「京都駅全焼」(11月18日)
煙に包まれる京都駅。
「金閣寺全焼」(7月2日)
焼けこげた木柱のみの金閣寺。
「東海道線で貨車転覆」(3月27日・清水駅)
空車をはさんで編成したため脱線し、折れ曲って線路をふさぐ貨車群。
「列車川に落ち死者15名」(8月1日・室蘭線)
オコップ川鉄橋の橋台がゆるみ、川に落ちた客車と、ずり落ちそうな機関車。
「列車とバス衝突」(12月18日・東北線大宮)
東北本線大宮・蓮田間踏切で上野行列車と衝突し大破した東武バス(バス乗客ら13人死亡)。
「競輪やおちょう騒ぎ」(9月9日・鳴尾競輪場)
やおちょう騒ぎで警官隊との乱闘で死者1人を出し破壊された車券売り場。
「競輪再開」(11月16日・西宮競輪場)
西宮競輪に入場する人。金網の張られた婦人専用車券売り場。警戒にあたる武装警官。
「鉱工品公団の不正」(4月19日・築地警察署)
4月17日築地署から東京地検に送られる3人の容疑者。4月19日派手な逃避行の末、築地署に自首した早船恵吉と愛人のミス東京真鍋栄子。
「戦後派強盗逮捕」(9月24日・丸ノ内署)
逮捕された時「オオ・ミスティク」と言って戦後派青年の象徴となった日大職員山際啓之(19)とその愛人藤本佐文(18)の顔。
「上野地下道の浮浪者」(12月8日)
浮浪者収容の夜。地下道にムシロをかけて寝る浮浪者たち。
「アメリカ放出衣料に徹夜の行列」(11月21日・品川)
アメリカ中古衣類の売り出しに徹夜で京浜デパートを取りまく人々の行列。
「自由労務者と警官隊の衝突」(12月15日・都庁)
街をゆく越年闘争のデモ隊。都庁前で警官隊ともみあう自由労務者。
「電力再編成で劈頭から波乱」(11月25日・第9国会)
議長席前でもみあう議員。答弁中議席に向い「だまって聞きたまえ」と言いかえす吉田首相。