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一九五四年を顧みて
1月2日の二重橋事件、9月26日の洞爺丸事件、更に、10月8日の相模湖の遊覧船転覆事件と、相次ぐ尊い犠牲は、人命軽視の惨事として、この年に暗い影を落としました。
3月1日、ビキニの水爆実験により、23名の日本人漁夫が被爆。
久保山愛吉氏は、9月23日死亡。
人類最初の水爆犠牲者として、全世界に大きな衝撃を与えました。
こうした中で、周恩来、マンデス両首相の握手により、インドシナに平和がよみがえり、世界に一筋の希望をもたらしました。
一方、日本では、7月1日、自衛隊が発足。
新憲法を尻目に、猛訓練に入りました。
女工哀史を今に残す近江絹糸は、100余日に渡る人権争議が行われ、きびしい世論の前に、夏川一族は退却するに至りました。
猛毒のある黄変米を、何食わぬ顔で配給しようとした政府も、日本中の台所から、手きびしくはねつけられました。
保全、造船、陸運など、相次いだ汚職、疑獄事件によって、政界、財界の醜い内幕が暴露され、これによって、窮地に立った吉田内閣の無理押しと、社会党の反撃が真向から衝突。
6月3日、歴史的な大乱闘事件となり、国会史上に大きな汚点を残しました。
こうした中で、吉田首相は、9月25日、強引に外遊に出発しました。
10月30日、中国紅十字会の李徳全女史の一行が来日、新中国との国民外交に明るい道を開きました。
この間、自由党の新党工作が仇となり、自由党は分裂、新しく鳩山総裁の日本民主党が誕生。
土壇場に来た政府は、12月7日、遂に総辞職。
6年にわたる吉田内閣が崩壊しました。
かくして、選挙管理内閣としての鳩山政権が発足しました。
デフレ政策の強行から、特需依存の弱体を暴露した中小炭鉱は、未曾有の不況に見舞われ、人々は、寒さと飢えにどん底の生活を続けています。
巷では、日増しに失業者が増大。
大量首切りを行った室蘭の日本製鋼では、戦後最大の長期ストが行われるなど、行くての暗い日本経済の実情を如実に物語っています。
こうして、多難な1954年は、あわただしく暮れようとしており、今こそ、国民にとって、明るい生活と新しい政治を築くことが、来る年の大きな課題として迫りつつあります。
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