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1954年(昭和29年) 06月09日公開

議会政治の危機

今、国会では、悲しむべき暴力が横行し、われら民主政治は、危機に直面している。

国会は、あくまで言論の府でなければならない。

しかし、冷静に国会の歩みを省みましょう。

今年度予算案は、灰皿乱闘のうちに成立。

教育二法案は多数の力によって、また、防衛二法案も通過して、戦力なき軍隊が出現するに至りました。

これに伴い、各地に郵便物調査事件が起り、また、ユーモア劇場の三木鶏郎氏も、政治的な圧迫を受けました。

この間、自由、改進両党は、汚職で腐敗をさらけ出しましたが、指揮権発動も行われました。

一方、デフレ政策で、中小炭鉱は不況のどん底に陥り、工場閉鎖による激しい反対闘争を巻き起こした工場などは、日本経済の不幸な犠牲といわれます。

ちまたでは、失業者が増大。

明日の望みもないままに、社会不安は日と共に深まろうとしています。

こうした国民の不安をよそに、6月3日夜に至り、会期延長をめぐり政府与党と野党は対立。

ついに未曾有の暴力事件となり、きびしい世論の的となりました。

乱闘後の国会は収拾が付かず、国会は、仮議長をたてて相手のない本会議を行えば、これに対し社会党は、参議院で座り込んで、開店休業の有様となりました。

6月7日、ついに、問題の警察法は成立するに至りましたが、吉田外遊を御破算にした大乱闘から、危機に瀕した議会政治の秩序を回復するために、国会は、今こそ国民の前に責任を明らかにし、再出発することが唯一の道であり、急務であるといわねばなりません。

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  • 解像度:SD
  • /画面アスペクト比:スタンダード
  • /白黒
  • クレジット:クリエーションファイブ/中日映画社
  • 2026年04月17日登録