平野力三氏追放

政界に波紋を投じてきた、前農相平野力三氏の資格問題は、昭和23年1月13日の、公職適否審査委員会で採決の結果、5対4で該当と決し、14日、正式に決定された。

Ｇ項該当判定理由は、戦時中同氏が「皇道会」の有力者であったことによるもので、ＧＨＱ、ＧＳ(民政局)の示唆も影響した。

(注)皇道会：在郷軍人と平野力三氏らの日本農民組合によって結成された団体。

内容：

昭和23年1月13日、

「該当と決定した…」

と会見で述べる、牧野英一中央公職適否審査委員長。

問題となった、皇道会の機関誌「皇道」記載の、編集発行人平野力三名。

芝虎ノ門福仙旅館で決定を知った、平野氏の表情。

「平野氏が追放なら、今の内閣には7人くらいいる…」

「陰謀だ…」

と憤慨して、こもごも語る田中健吉氏ら。

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