海外引揚民　其の後

昭和21年8月末の引揚者は、350万世帯、550万人。

それでも「在満邦人100万は再び越冬」という記事がでた。

フィルムは、5月31日、群馬県伊勢崎市へ帰ってきた、引き揚げ民の困窮ぶりをつづる。

内容：

引き揚げ者の収容されている、伊勢崎市の競馬場の建物。

遺骨の前でつくろいものをする引き揚げ婦人。

市のすすめで、千代紙の露店商をするための準備。

市役所に、競馬場の土地を耕地として貸してくれと陳情する、引き揚げ者たち。

馬のいないきゅう舎と競馬場。

競馬場の借用は、地元の横やりで耕地として利用できなくなり、その善後策を協議する引き揚げ者。

「ここに来たとき、こんな広い土地があれば、五十数人1年は安心して命をつなげるのに…」

と話す婦人。

夕やみにつつまれる競馬場。

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